
頑張って看護師になったけど、これからどうしていけばいいんだろう?
このままじゃダメだなって思うけど、だからってやりたいこともないしな

厚生労働省は、2040年に地域医療を整備する「医療提供体制の改革」を進めているのはご存じですか?
改革では、たくさんある一般病院は減らされ、病院は専門性を追求し、在宅医療の割合を増やされます。
病院が減れば求人数も減るので、看護師の「どこでもいつでも働ける」強みは無くなりますね。
強みのある看護師が、職場を選び活躍する時代が訪れるということです。
この記事では、看護師のキャリアプランを考える重要性、5つのキャリアプラン、キャリアプランを実現させるために取るべき行動、ロールモデルを詳しく解説していきます。
キャリアプランを理解すれば、将来の看護師像を具体的にイメージして行動することができます。
求人が減る時代でも、理想の看護師、理想の働き方を実現できるようになりますよ!

キャリアプランとは?

キャリアプランは
「将来どのような看護師になりたいか、どのように働いていたいか」など理想の看護師、理想の働き方を実現させるための計画
です。
長い看護師人生を楽しく過ごすために欠かせません。
なぜ今キャリアプランが必要なのか?

看護師なら働き口にこまわないし、キャリアプランなんて関係ないじゃん
2040年には看護師の強みがないと仕事が選べなくなりますよ

冒頭でも説明しましたが、厚生労働省は、2040年に地域医療を整備する「医療提供体制の改革」を実行します。
医療提供体制の改革では
- 同一機能の病院は集約
- 地域ごとに専門性に特化した病院に改変
- 在宅医療へのシフト
- かかりつけ医の役割強化
など実施されます。
要するに
『病院は減らして、専門性を高めて治療に集中。専門的な治療が終わったら、回復期病院や在宅医療で対応する』
ということ。
医療提供体制の改変の結果、看護師の働き口は制限されることになります。
病院の専門性強化=専門知識のある看護師が必要
在宅医療の強化=訪問看護師の需要増加
回復期病院の縮小=今までの看護師が働きやすい環境
専門性もなく、訪問看護もやらない看護師の働ける病院は減り、強みを持っていない看護師が働ける環境はなくなります。
看護師の価値を高める方法は『看護師の市場価値を高める方法は1つ|将来のビジョンに向けた経験が重要』で解説。
看護師としてレベルアップしていくためにキャリアプランは必要
キャリアプラン以外にもキャリアパスという似たようなものがあります。
キャリアパスは、病院独自が持つ、病院に必要な人材を育成し、昇進させていくステップアッププランです。

入院から退院までの治療をプロセス化したクリティカルパスのキャリア版、と考えるとイメージしやすいでしょうか
一つの病院で職業人生を全うするなら、病院ごとのキャリアパスに従う方法をとれます。
しかし看護師は、一つの病院で職業人生を全うするより、ライフスタイルや、やりたいことに合わせながら転職を繰り返します。
キャリアパスを利用するより、キャリアプランを考えていく方が現実的です。
問題は、キャリアプランを持たず、なんとなく転職を繰り返して『看護師としての強み』のない看護師になってしまうこと。
現代の看護師は、働く場所に困らない『職業上の強み』を持っているので、キャリアプランを具体的に考えている人はほんの一握りです。
プランのない転職は、失敗する典型例です。

5つの看護師キャリアプラン

強みを作るキャリアプラン
- スペシャリスト
- ジェネラリスト
- マネジメント
- 企業看護師
- 訪問看護師
キャリアプランを考える主軸はこの5つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう
スペシャリスト
日本看護協会の定義
スペシャリストの定義
「特定の専門あるいは看護分野で卓越した実践能力を有し、継続的に研鑽を積み重ね、その職務を果たし、その影響が患者個人に留まらず、他の看護職や医療従事者にも及ぶ存在であり、期待される役割の中で特定分野における専門性を発揮し、成果を出している者である。」
要するに、一つのことを極めて、周りにも影響を与える成果を出していく看護師ってこと。
代表的スペシャリスト
- 専門看護師
- 認定看護師
- 診療看護師
この3つは、日本看護協会が認定する専門性に特化した看護師です。
どれも資格取得に一定以上の条件と、試験に合格する必要があり、資格の更新も必要です。
スペシャリストとしての技術・知識を維持・向上させることが求められます。
専門看護師
「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」の6つの役割を持っています。
特定分野の看護においてスペシャリストの代表的存在です。
- 取得条件
- 看護師の資格を有する
- 看護系大学院修士課程終了者で所定の単位を取得している
- 実務研修が通算5年以上、うち3年以上が専門看護分野の実務研修である
認定看護師
看護の「実践」と「指導」「相談」の3つの役割を持ちます。
看護師のロールモデルとして臨床現場で看護の質を高めるスペシャリストです。
- 取得条件
- 看護師の資格を有する
- 実務研修が通算5年以上、うち3年以上が認定看護分野の実務研修である
- 認定看護師教育機関で6ヶ月、615時間以上の教育課程を終了している

専門看護師・診療看護師より資格取得のハードルは低く、目指しやすいスペシャリストです
診療看護師
比較的新しい資格です。
初期研修医に近い医療知識があり、それに伴った処置や治療判断が法的に認められています。
そのため、取得条件も厳しくなります。
- 取得条件
- 看護師の資格を有する
- 実務経験5年以上
- 診療看護師教育課程の大学院に2年間在籍
- 看護学修士の学位を得る
診療看護師は、医師と同等の立場に立てるくらいの専門性をもっていますが、看護より診療の補助の役割が大きくなります。

医師不足の昨今、もっとも求められるスペシャリストの代表です
資格がなくてもスペシャリストになれる
代表的なスペシャリストにこだわる必要はありません。
専門分野を集中して経験することもスペシャリストになる近道です。
スペシャリストとしてわかりやすいのは資格を持っていることですが、経験も立派な強みになります。
重要なのは、経験をしっかり言語化できることです。
- 診療科
- 経験した疾患
- スペシャリストとして果たした役割
- スペシャリストとしてできること
など、説明できるようにしましょう。
転職などで、職務経歴書を書く時に重要になります。
自分がどんな経験をしているのか『経験の棚卸し』をしてみましょう。
今までの自分を振り返れば、これからの行動が見えてきます。
参考 理想の看護師を目指して転職するための準備|キャリアの棚卸しが重要
ジェネラリスト
ジェネラリストの定義
「特定の専門あるいは看護分野にかかわらず、どのような対象者に対しても経験と継続教育によって習得した多くの暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力を発揮できる者」
要するに、幅広い経験を活かして実力を発揮できる看護師ってこと。

大多数の看護師はジェネラリストに当てはまります
スペシャリストが専門的な知識に偏るとしたら、ジェネラリストは幅広い知識を持って総合的に評価・介入できる強みを持ちます。
スペシャリストとジェネラリストは双方を補完しあうことで、質の高い看護を提供できるようになります。
ジェネラリストは実力がわかりにくい
ジェネラリストは、経験と継続教育によって習得した暗黙知をもとに看護をします。
経験と暗黙知は、本人以外知ることができず、評価しにくい実力です。

経験と暗黙知をもとにした看護は自然にできるもので、本人も自分の実力を正しく評価できていないことがほとんど
どこでも働けることが強みですが、どこにでもいる看護師の一人なのが弱みです。
「医療提供体制の改革」で減っていく一般病院に対し、看護師の大多数を占めるジェネラリストは需要と供給がマッチしない状態になります。
職場を選べる看護師になるためには、ジェネラリストでも強みが必要です。
ジェネラリストを強みにする方法は経験の言語化
ジェネラリストはたくさんいますが、同じ経験を持つジェネラリストはいません。
一人一人、ジェネラリストとしての強みは違います。
大切なのは、自分の強みは何かを言語化して伝えること。
スペシャリストほど専門性を持っていなくても、働いた環境で学んだことは強みのもとになります。
どんな環境で働いて、どんな経験をしたか言語化できるようにしておきましょう。
すでに経験をお持ちの人は、キャリアの棚卸しをして、自分のキャリアを振り返ることから初めてください。
マネジメント
看護師のマネジメントは、管理職になることです。
病院のキャリアパスに従い経験し、評価される必要があります。
一般的には主任→師長→副部長→部長の経歴をたどります。
マネジメントの強みは、病院で昇格できるので
- 地位を築ける
- 組織を作れる
- 歳を取っても働きやすい
などです。
マネジメントは、病院に評価されないとなれないので、自分の意志だけでキャリアアップできないことが弱点になります。
病院が管理職にしたい看護師には、一定の条件や経験を積ませています。
管理職に求められる条件
- 客観的評価ができる
- 感情的にならない
- 教育的役割を経験している
- ポジティブな雰囲気を作れる
*注意 病院によって差はあります

まずは人格評価をされるので、常に笑顔で ポジティブシンキングを心がけましょう
企業看護師
企業看護師は、一般企業の産業保健師などが代表されます。
病院の看護業務とは異なり、社員の健康管理など、保健師的役割を果たします。
一般企業で働くので、病院のルールから解放されるのがメリット。
企業でのキャリアアップができるので、厚生労働省の「医療提供体制の改革」に影響されない強みを持ちます。
弱点は求人がとても少ないこと。
産業保健師を雇う企業は大企業がほとんどなので、求人も狭き門になります。
病院で経験を積み、早いうちに転職活動をしましょう。
求人がでたらすぐになくなってしまうので、転職サイトに登録して、求人を取りこぼさないことが重要。
オススメはマイナビ看護師 です。
マイナビグループが運営しており、他職種の転職サイトがあり、グループ全体で幅広い求人を取り揃えています。
企業求人も集まっているので、企業看護師を目指すなら登録必須です。

訪問看護師
「医療提供体制の改革」で地域医療を拡大していくと同時に、大きな役割を担うのが訪問看護師です。
病院や施設とは異なり、在宅看護は
- 看護師一人で対応
- ある程度の自己判断が求められる
- 限られた資源
- 限られた時間
- 医師のいない環境
で看護を提供する必要があります。
情報収集能力、アセスメント能力、判断能力、急変時対応など、一定以上の実力は必要です。
しかし、これからも需要が増えていく分野で、夜勤がないなど、病院にはないメリットがたくさんあります。
とても魅力的なキャリアプランの一つです。
キャリアプランを実現するためにやるべきこと5選

実際にキャリアプランを考えていきましょう!
キャリアプランを構築し、実現するためにやるべきことを紹介します。
キャリアプラン実現方法5選
- 将来の看護師像を描く
- 情報収集する
- 経験を積む
- 必要な資格を取る
- キャリアプランを実現できる環境に転職する
それでは、一つづつ解説していきます。
将来の看護師像・ライフスタイルを描く(キャリアプランの軸を決める)
自分の理想とする看護師像やライフスタイルはありますか?
- 看護師像
- 管理職を目指したい
- 認定、専門、診療看護師のようにスペシャリストになりたい
- 生活と医療を両立した生活を支えたい
- ライフスタイル
- 子供のイベントにすべて参加したい
- とにかくプライベートを充実して働きたい
- 結婚して子育てしながら働きたい

いろんな考えが出てきますね
看護師像を叶えるのは、それぞれの目標に向かって走るだけなので、キャリアプランは単純です。
ライフスタイルを優先して働きたいなら、どこでも働ける経験と知識をもったジェネラリストや訪問看護師を目指しましょう。
カレンダー通りに休みたいなら企業看護師がオススメです。
キャリアプランなんていつ考えても変わらないでしょ?


キャリアプランを考えるのは、早ければ早いほうがいいです
看護学生時代から構築しておくと、看護師になってから働く病院選びの指標になります。
20代でやりたい看護師だけではなく、30代、40代でどうなっていたいかも考えておきましょう。
情報収集する
キャリアプランの軸を決めたら、情報収集します。
看護師の働く環境は様々です。
病院の中でも、内科・外科・ICUで経験できること、目指せるスペシャリストは変わります。
病院ごとの特色もあり、企業看護師や訪問看護師は病院以外になるので、さらに選択肢は豊富です。
選択肢が多いからこそ、自分のキャリアプランにあった環境はどこなのか、しっかり情報収集していきましょう。

認定看護師の支援もあるし、転職せずにこのままで大丈夫そうです
本当にそうでしょうか?

キャリアプランを考えた時、他の病院や環境を比較せずに決めるのは危険です。
自分が知らないだけで、他の環境のほうがキャリアプランの支援が手厚いことがあります。
例えば、認定看護師を取りたいと考えた場合
A病院 | B病院 | C病院 | |
学費支援 | 全額病院負担 | 病院より貸付 | 自己負担 |
雇用形態 | 休職 | 有給同様の対応 | パート契約 |
資格手当 | 2万 | 1万 | 1万 |
資格待遇 | 研究日あり | 研究日あり | 研究日なし |
更新手数料 | 病院負担 | 病院半額負担 | 自己負担 |
病院ごとにこれだけの差が発生することは当たり前です。
あなたがC病院だった場合、資格取得はできますが、自己負担ばかりです。
もし、情報収集してA病院の存在を知り、転職できたらどうでしょう?
自己負担なく、資格取得でき、認定看護師として高待遇のまま活躍できます。
情報収集をしないということは、チャンスを失うことを意味します。
転職サイトなどを利用して、情報収集しておきましょう!
認定看護師を例にあげましたが、ジェネラリストや企業看護師も同様です。
ジェネラリストになりたいのに、安定した患者さんしかいない回復期では、幅広い経験はできません。
企業看護師は情報が流れにくいので、特に情報収集はシビアです。
キャリアアップのチャンスを掴むためにも、情報収集は必須です。

経験を積む
軸が決まり、情報収集できたら、あとは経験を積んでいきましょう!
- スペシャリスト
- 資格取得条件を満たす経験、スペシャリストとして能力を高める経験
- ジェネラリスト、訪問看護
- 多種多様な疾患、外科や入院直後の急性期、急変時対応
- マネジメント
- 病院の求めている看護師像に必要な経験、キャリアパス
看護師の転職市場価値を高めるのは、経験のほかにありません。
資格のあるスペシャリストは、転職市場価値も高くなります。
しかし、スペシャリストの中でも経験は重要な評価基準です。

どんな看護師も経験は財産です
どんな経験が必要かイメージできません


そんな人は、ロールモデルをご紹介するので、安心してください!
参考 看護師の市場価値を高める方法は1つ|将来のビジョンに向けた経験が重要
必要な資格を取る
ジェネラリストは資格を取得することで、経験値を可視化することができます。
ジェネラリストの欠点は経験や暗黙知が伝わりにくいことと解説しましたが、資格を取得すれば「資格にみあった知識がある」と証明できます。
スペシャリストは資格が必須なのは言うまでもありません。
看護師が取得するべき資格の一例
- 認定看護師
- 認定看護管理者
- 専門看護師
- 診療看護師
- ケアマネージャー
- 保健師
- 助産師
- 臨床心理士
- 福祉住環境コーディネーター
- BLS、ICLS
- 回復期リハビリテーション看護師
- 3学会合同呼吸療法認定士
これは取得できる資格のほんの一部です。
自分のキャリアプランあった資格を取得していきましょう!
キャリアプランを実現できる環境に転職する
キャリアプランを構築して、プラン達成するための情報収集をすれば、必要な経験・資格が見えてきます。
今の環境でできる経験、資格取得はすぐに実行しましょう!
このままの環境では、キャリアプランが実行できないなら、早めに転職するべきです。
20代の転職は、実績がなくてもポテンシャルとやる気で採用してもらえます。
30代を超えてくると、経験や資格など年齢にあった役割が果たせるのか市場価値をみられるからです。
30代からの転職が遅いわけではありません。
それでも、自分の働きたい環境を選ぶためには、早いうちに行動するのが一番です。
参考 新人看護師が転職を急ぐべき理由5選【院内教育担当者の体験談あり】
参考 看護師2年目は転職できる?辞めたい人が転職を成功させる7ステップ
参照 看護師3年目で転職できる5つの理由|転職を成功させる方法を解説

キャリアプランのロールモデル3選

キャリアプランに合わせたロールモデルを3つ紹介します。
ロールモデル3選
- ジェネラリスト
- マネジメント
- 訪問看護
ジェネラリストを目指すプラン
step.1
ICU(集中治療室)
step.2
救急外来
step.3
病棟看護師
集中治療室
1〜2人の受け持ちをしながら、深く疾患や患者管理を学ぶことができます。
病院によって多少の専門性がでますが、基本的には重症患者は疾患を問わず受け入れます。
急変時の対応も学ぶことができるので、患者管理能力やアセスメント能力を手に入れられます。
参考 ICU看護師に向いてる人の特徴5選|新人看護師の転職におすすめ
救急外来

急変にあたったとき、患者に何が起きているのかわからず不安です
救急外来なら、初期診療を学ぶことができます。
初期診療は、症状や検査データから疾患を予測し、対応する力を身に付けます。
急変も同様で、目の前の少ない情報から、アセスメントする力が必要です。
少ない情報で疾患を予測し、対応する力を身につければ、急変時の対応もバッチリです。
病棟看護師
複数の患者を受け持ち、診療の補助や療養上の世話をします。
ICUで培った疾患の知識とアセスメント能力を、多数の患者に発揮する応用力を身に付けます。
看護師の主戦場のほとんどは病棟です。
一般病棟を経験することで、看護師の働く環境のほとんどをカバーできるようになります。
専門看護師、認定看護師、診療看護師を目指すプラン
病院に所属しながら学校に通うことになるので、病院の協力は絶対条件です。
また、専門領域の経験も必要です。
取得したい領域への配属を、交渉していく必要があります。
同じ病院内での異動は、病院の都合で先送りにされることは少なくありません。
狙っている領域があるなら積極的に転職しましょう。
専門・認定・診療看護師は、診療加算にかかわる領域も多いので、上昇志向のある看護師は、転職に有利です。
- 専門看護師|取得条件
- 看護師の資格を有する
- 看護系大学院修士課程終了者で所定の単位を取得している
- 実務研修が通算5年以上、うち3年以上が専門看護分野の実務研修である
- 認定看護師|取得条件
- 看護師の資格を有する
- 実務研修が通算5年以上、うち3年以上が認定看護分野の実務研修である
- 認定看護師教育機関で6ヶ月、615時間以上の教育課程を終了している
- 診療看護師|取得条件
- 看護師の資格を有する
- 実務経験5年以上
- 診療看護師教育課程の大学院に2年間在籍
- 看護学修士の学位を得る
女性は結婚や出産で仕事や通学が困難になることもあるため、いつまでに資格を取るのかしっかり人生設計もしましょう。
管理職を目指すプラン
管理職は、人事の問題なので、自分の希望でなれるわけではありません。
しかし、管理職になる多くの看護師は、
- 外科や急性期病棟
- 教育委員会
- チームリーダー
を経験しています。
管理職は、主任⇨師長⇨副部長⇨部長の流れで昇格します。
入り口の主任にならなくては、その上を目指すことは不可能です。
主任の役割
- モデルナース
- 現場教育
- 現場の統率
モデルナース
一通りの看護知識と、急変時の対応能力が必要です。
知識や経験を積むためには、外科系病棟や急性期、ハイケアユニットなどで、たくさんの治療に触れ、急変時の対応を経験する必要があります。
感情に振り回されず、ポジティブシンキングも重要です。
現場教育
現場教育をしていくためには、教育委員は重要な経験になります。
師長も、今後管理職に上げていきたいと思う看護師に、教育委員を任せるので、教育委員を経験するのは管理職への第一歩です。
現場の統率
現場の統率は主任の仕事です。
師長は管理業務が仕事なので、現場レベルの話は主任がまとめて師長と共有し、対策を立てていきます。
現場を統率するためには、スタッフとのコミュニケーションや信頼関係が重要です。
ネガティブ発現や周囲への不満を話しているようでは、管理職になる声はかかりません。
常にポジティブ発現を心がけ、現場の雰囲気をまとめる姿を見せましょう!
訪問看護ステーションを立ち上げたい人向けのプラン
step.1
急性期病棟
step.2
一般病棟・退院調整が経験できる病棟
step.3
訪問看護ステーション
急性期病棟
急性期病棟の経験は、訪問看護をするときに看護師一人でアセスメントをする必要があるためです。
状態が悪くなっているかどうかの判断は、急性期病棟の経験が活かされます。
一般病棟
退院調整を行う病棟を積むことが重要です。
訪問看護ステーションは、病院から看護を引き継ぐため、退院調整で申し送りなどをします。
病院側の事情を学ぶことで、訪問看護ステーション立ち上げ後、病院との連携を密に行うために活かします。
訪問看護ステーション
自分で立ち上げるためにも必須条件です。
訪問看護ステーションを運営する知識を吸収しましょう。
- 訪問看護に関わる法律
- どのようにコストをとっているのか
- 多職種との連携方法
など、知るべきことがたくさんあります。
事業所長に積極的に教えてもらいましょう。
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転職サイトを使わない転職方法は『看護師が転職先を自分で探す方法5選|看護師転職サイトの併用がおすすめ』で紹介しています。
まとめ

看護師のキャリアプランが重要なのは
- 「医療提供体制の改革」が行われ、看護師の働く環境が変わる
- どこにでもいる看護師では仕事が選べなくなる
- 自分の看護師像、ライフスタイルを軸にプランを構築する
- 自分の環境より好条件の環境でキャリアアップできる可能性がある
- 情報収集して必要な経験、資格取得をして市場価値を高める
- キャリアアップするための転職は積極的にする
- 好条件求人を逃さないために転職サイトを利用する
キャリアプランを構築すれば、ただなんとなく仕事をすることはなくなります。
10年後、20年後、楽しく看護師をするために、一度自分のキャリアを見直してみませんか?
自分の今までの経験を棚卸し、これからどんな経験が必要なのか考えてください。
参考 理想の看護師を目指して転職するための準備|キャリアの棚卸しが重要
