長い看護学生の日々、地獄のようだった実習、生きるか死ぬかの看護師国家試験。
そしてやっと辿り着いて看護師。
よし、病院で働くぞ!
と、思ってたのに働いたら

採血なんてやり方わからないよ
胸の音聞いて評価するのは勉強したけど、この音はなに?


検査データから予測なんてムリ…
今まで勉強してきたのが幻だったのかと思うくらい、わからないことばかりで落ち込んでいませんか?
私は、5年以上プリセプターや病棟教育係を経験し、主任として院内新人看護師の教育を担当しています。
病棟教育なら、配属された数名の看護師によくみる診療科の本をオススメしますが、院内新人看護師となると数十名に各分野でも役立つアドバイスをする必要があります。
どんな勉強すればいいですか?
オススメの参考書はありますか?
など、たくさんの新人看護師の悩みに応えてきました。
今回、これまで関わった100名以上の新人看護師に紹介して反響のあった、役に立つこと間違いなしの本・参考書をご紹介します。
これを読めば、看護技術やアセスメントに根拠が持て、先輩からの質問責めにも応えられるようになります。
では、いってみましょう!
参考 新人看護師が4月中にやるべきこと7選| 5月に向けて準備しよう
新人看護師に必要な知識は5種類

新人看護師が知っておくべき内容
- 疾患の知識
- 基礎看護技術
- アセスメント
- 検査値
- 薬
これまで学校で学んだ知識は、看護師として土台を作るための準備レベルです。
看護師になったこれからの1〜2年が看護師の土台を作る重要な時期になります。

え?あんなに大変だったのにこれからがスタートなの?
車の乗り方を勉強しても、実際に運転できるかは別の話ってことです

今まで蓄えた基礎知識を看護するレベルまで引き上げていきましょう。
新人看護師が知っておくべき内容の5種類は、患者さんを看護していくために必要な知識と技術です。
全てを理解しようとすると途方もない時間がかかります。

ICUに8年いた私でも全てはわかりません。
私が新人看護師に紹介している本は、新人看護師に必要な知識が、簡単にわかりやすく解説されています。
新人看護師にオススメの本9選
- 『病気が見える』シリーズ
- 完全版ビジュアル臨床看護技術ガイド
- ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術
- 看護がみえる フィジカルアセスメント
- 看護アセスメントにつながる検査データの見かた
- 知らないと危ない!病棟でよく使われるくすり
- パッと引けてしっかり使えるポケット辞典 成美堂出版
- ナースポケットブック 学研メディカル秀潤社
- ExpertNURSE(エキスパートナース)
これさえ準備していれば、看護師の基礎知識が身に付きます。
基礎疾患の知識

看護するためには疾患の知識は必須です。
教科書をみて勉強しても間違いはありませんが、教科書は文字ばかりで理解しにくいですね。
そんな時に役に立つのは『病気が見える』シリーズです。
病気が見えるシリーズ一覧
- 消化器
- 循環器
- 糖尿病・代謝・内分泌
- 呼吸器
- 血液
- 免疫・膠原病・感染症
- 脳・神経
- 腎・泌尿器
- 婦人科・乳腺外科
- 産科
- 連動器・整形外科
- 眼科
- 耳鼻咽頭科
- 皮膚科
病気がみえるシリーズの特徴
病気がみえるシリーズは、各分野ごとにフルカラーのイラスト付きで解説されています。
疾患ごとに『MINIMUM ESSENCE』として重要なことがまとめてあるので、時間がない時も簡単に理解することができます。
もちろん、疾患の詳細も図解、イラスト、表、写真、コメントをたくさん使って、とても読みやすい内容になっています。
疾患の本をとりあえず一冊用意するのに最適です。
病気がみえるシリーズの弱点
病気がみえるシリーズは、とても読みやすく理解しやすいですが弱点もあります。
「看護」の視点は一つも入っていません。
看護師に必要な看護の視点がないのは、頭に入れておきましょう。
しかし、疾患がわからなければ看護はできません。
基礎知識が必要な時期なので、病気がみえるシリーズが大きな力になることは間違いありません。安心して買ってください。
基礎看護技術

看護師になったって一番自覚できるのが、採血や聴診などの基礎看護技術です。
学校の授業では実践できないので、看護師してるって実感できる瞬間です。
しかし、実践する準備ができないのも看護技術の特徴です。
先輩から教えてもらう前に予習しておきたいし、「勉強してきて!」と言われた時に困りますよね。
こんな時に役に立つのが基礎看護技術の本です。
基礎看護技術オススメの2冊
- 完全版ビジュアル臨床看護技術ガイド
- ズルいくらいに1年目を乗り切る感技術
完全版ビジュアル臨床看護技術ガイド

完全版ビジュアル臨床看護技術ガイドは、看護実践に必要な看護技術がわかりやすく解説されています。
特徴
- 51種類の看護技術を掲載
- すべてフルカラーで写真付き
- 何を準備して
- どのように行うか
- どこに注意するか
- 手順にしたがって解説
看護技術はどれもリスクを伴います。
「失敗したらどうしよう」
「勉強はしたけど何を注意したらいいかわからない」
本では一つ一つの手技に関して『リスクを防ぐ』と言う項目でポイントを押さえています。
自己学習では見逃してしまいがちなポイントを抑えることができます。
「ポイントがわかるなら安心ですね」
掲載内容はこちらを参照してください
ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術

完全版ビジュアル臨床看護技術ガイドは、基礎看護技術を教科書的に写真付きでわかりやすく解説したものです。
その反面、ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術は、教科書とは真逆にマンガでわかりやすく解説されています。
写真や文字の本と違い、漫画感覚で読めるので、飽きません。

本を読んでると眠くなっちゃう
なんて人も漫画なら簡単に読めちゃいますね

看護技術の本なので、手順や抑えるべきポイントも漫画で説明されています。
面白いのは「先輩Nsにきかれるポイント」のページです。
新人看護師さんは先輩に質問されるのがプレッシャーですね。
自分なりに予習してやってきていても、経験のある先輩の考えてるポイントとズレていたら、事前学習も台無し。

この本の題名に「ズルい」という言葉が入る理由ここですね
事前に先輩の対策ができていれば、先輩に見られながらの手技も自信を持ってできます。
「新人看護師がこれを読んでいるのを見せてもらった時は、新人教育担当者としてズルっ本気で笑いました」
真面目な本は苦手という方は必見です!
看護技術で優先すべきは院内マニュアル
基礎看護技術の知識は必要不可欠ですが、全て本や教科書、参考書に頼ってしまうのは危険です。
看護技術は、ミスがあると医療事故に直結します。
手技レベルの差や違いがあってはいけません。
病院の方針や医療の違いもあり、病院ごとにローカルルールがあったりします。
たくさんの医療者が働く中、手技レベルの差や違いが出ないように、病院ごとにマニュアルが作成されています。
まずは病院内のマニュアルを確認しましょう。
病院内のマニュアルでわからないことを調べ、先輩に詳細を確認していきましょう。
病院のマニュアルに従うことが、トラブルがあったときに自分を守ってくれます。
優先順位は病院のマニュアルが1番、その後に本や参考書になります。
「参考書にはこう書いてありました」など、自分が調べたことを優先しないように注意してください。
アセスメント

看護師最大の難関、アセスメントです。
どんな診療科に行っても必要な技術になります。
アセスメントは
- 情報収集を行い、情報を基に患者さんがどんな状態か分析すること
情報とは
- 主観的情報(Sデータ):本人の訴えなど
- 客観的情報(Oデータ):バイタルサイン、フィジカルイグザミネイト、検査結果など本人の訴える情報以外
血液データやレントゲン・CTなどの検査結果は、カルテから情報収集できます。
患者さんの全身状態の情報は、聴診・腹診・触診・打診などフィジカルイグザミネーションを用いて行います。
フィジカルイグザミネーションは、正しい方法を知らなければ実践できません。
アセスメントの本でオススメなのは
看護がみえる フィジカルアセスメント
です。

新人看護師からベテランまで幅広くオススメできます
看護がみえる フィジカルアセスメント


基礎疾患の知識でご紹介した、病気がみえるシリーズのフィジカルアセスメント版です。
看護がみえる フィジカルアセスメントのオススメポイント
- 動画付録
- フルカラーの写真、図解、表などが豊富な読みやすい内容
看護が見える フィジカルアセスメント最大のオススメポイントは付録の動画

動画って、所詮付録でしょ?
付録をあなどってますね

例えば、フィジカルイグザミネーションの聴診は、呼吸音や心音を聴き評価するために必須の技術です。
しかし、学校の授業や本での学習では
- 粗い断続性の副雑音は「ブクブク」って音がする
- 細いチューブに水が入り、そこに空気がとったイメージ
など、曖昧な表現でしかわかりません。
動画なら
- 粗い断続性の副雑音はどんな音か
- 心音はどんな音か
など、言葉で説明されてもわからないことも、実際に聴くことで理解できます。

動画で音を聞いてれば、実践でも正しく聞き分けられるってことだ
動画だからって、あなどらないでね!

付録の動画は、QRコードを読み取り、スマートフォンで見ることができます。
どこでも気軽に利用できるので、仕事中不安になれば確認することもできます。
安心して仕事をする必需品になること間違いなしです。
とにかく読みやすい解説
看護がみえる フィジカルアセスメントは、基礎疾患の知識でも紹介した病気がみえるシリーズです。
フィジカルイグザミネーションの方法を図解で順番に説明されています。
フィジカルイグザミネーションをやる根拠や、ポイントもまとめてあるので、要点を押さえた観察もできます。
聴診の説明では、裸の写真に肺などの図をいれて、聴診する部位と、聴診できる内臓の位置がわかる仕様になっています。
自分が今どこを調進しているのか把握することは、アセスメントするうえでとても重要です。
読みやすい本と動画を駆使して、アセスメント力を高めていきましょう!
検査値

検査の基準値は、ネット検索ですぐに確認することができます。

ネットでみれるなら本買わなくても良くない?
本ならではの良さがあるんです

ネットで検索すると、基準値はわかるので、異常値であることかは判断できます。
しかし、重要なのは、異常値が何を示しているかです。
ネットでは、まとまった回答を見つけることは難しく、何ページもみて自分でアセスメントする必要があります。

そんな余裕ありません
そんな人にオススメする本は
看護アセスメントにつながる検査データの見かた
です。
看護アセスメントにつながる検査データの見かた

こちらの本は、病院でよく関わる状態、疾患に分けて解説しています。
検査結果から患者さんの状態を把握するアセスメントを手助けをしてくれる本ですね。
掲載されている内容(一部)
- 状態別
- 脱水/呼吸不全(血液ガス分析)/貧血/出血傾向(DICなど)/糖尿病昏睡(糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群)/低栄養(高齢患者)
- 疾患別
- 敗血症/感染症/褥瘡/虚血性心疾患(心筋マーカー)/腎機能障害/肝機能異常/甲状腺機能異常/誤嚥性肺炎/関節リウマチ/結核/透析/悪性腫瘍(腫瘍マーカー)
紹介されている状態や疾患は、多くの患者さんが抱えている問題ばかり。
検査値だけ乗っている参考書では、検査データの異常値を一つ一つ調べていく必要があり手間がかかります。
この本なら、状態(脱水など)をみれば、関わる検査値を網羅的に把握できるので、調べるのがとても楽です。
検査値に関わること以外も、解説されていることもオススメポイントです。
例えば脱水なら
- メカニズム
- どんな患者に注意が必要か
- 脱水に関わる検査値の一覧
- 症状や観察ポイント
- 対応
など
が解説されています。
ツルゴールや毛細血管細管流時間の測定など、脱水の観察ポイントも紹介されていて、検査値には関係ない観察方法までわかっちゃいます。
検査結果の正常異常だけでなく、検査結果から予想されること、予想されることの観察や対応まで載っているのが、他の検査値本にはない最大のメリットです。
目次
薬

薬を調べるためには薬理事典を利用したり、ネット検索で添付文章(その簡易版)を確認します。
しかし、薬理辞典もネットも、専門的なことばかり書いてあって、どこが看護に重要なのかわかりません。

調べたけど、何が大切なのかわからなかったです
こんな結論になってしまっては調べ損です。
看護師に必要な情報をまとめてくれているオススメの薬の本は
知らないと危ない!病棟でよく使われるくすり
です。
知らないと危ない!病棟でよく使われるくすり
-がん疼痛に対するオピオイド鎮痛薬-睡眠薬・抗不安薬-1-1024x538.jpg)
この本は、薬の種類(降圧薬、昇圧薬、利尿薬など)ごとにまとめられています。
構成
- 知っておきたい選択の基準(どの場合にどのタイプの薬剤を選ぶのか、処方のされ方)
- 薬剤の特徴、薬剤のポイント(それぞれの薬剤の特徴とポイント)
- 観察・ケアのポイント(投与時の注意点や、観察ポイント)
- 薬剤一覧(代表的な薬剤を一覧:本文の薬剤の特徴に対応した内容)
薬で病棟看護師が知っておくべきことが、わかりやすく解説されています。
おすすめポイント
- 薬の作用機序は図解でわかりやすい
- 副作用も薬剤ごとに重要なものだけ抜粋されている
- 代謝・排泄が図でわかりやすい
- 薬の選択基準が載っている
- 選択基準がわかれば、薬剤から患者の病態や医師の考えが推測できる
- 一般名と商品名それぞれ載っているのでわかりやすい
- 作用発現時間もわかり、使用後の反応を見る基準がわかる
- 最高血中濃度、半減期もわかる
- コラムでは薬のちょっとした豆知識が載っていて読んでいて面白い
- コラムは自分では調べきれないことも載っていて、図解もありわかりやすい
薬の添付文書を読むのが一番なのですが、添付文書は薬剤師レベルの知識がないと活かせません。
『知らないと危ない!病棟でよく使われるくすり』は、看護師が知るべき内容に特化して解説しているので、薬の本を準備したい人はとりあえず買っておきましょう!
ポケットブック


せっかく本を買っても重くて持ち歩くの大変だし、大きくて仕事中持ち歩けないんだよね
そんな悩みを解決してくれるのがポケットブックです。
ポケットブックは、そのなの通り、看護師の制服のポケットに入る本です。
常に持ち歩いてすぐに使えるのが特徴。
先に紹介したオススメは「勉強するため」に必要な本。
こちらは日々の実用本です。
今回は、仕事中に役に立つ2シリーズの本です
オススメのポケットブック
- パッと引けてしっかり使えるポケット辞典 成美堂出版
- ナースポケットブック 学研メディカル秀潤社
調べたいことは突然やってくる
仕事中、たくさんの患者さんや疾患、検査、薬に関わります。
どんなにいい本を持っていても、調べたい時に持っていないと役にたちません。
ポケットブックは、看護師の制服のポケットに入るサイズのA6判サイズで、常にポケットに忍ばせて、必要な時にさっと取り出せます。
わからないことがすぐ調べられ、先輩にも「勉強してます」アピールができるので一石二鳥です。
パッと引けてしっかり使えるポケット辞典
成美堂出版の『パッと引けてしっかり使えるポケット辞典』の特徴は、早引きできることです。

本は索引見ればすぐみたいページを見れるでしょ?
索引を使うと、不要なページの含まれるから早引きはしにくいんです

自分の調べたいことを調べる時、本の後ろにある索引を使いますよね。
でも、索引で複数のページが選択肢にあって、なかなか見たい内容のページが見つからなかった経験ありませんか?
パッと引けてしっかり使えるポケット辞典は、パッと引くために索引とは別に、早引き 検査項目50音順一覧のページが本の冒頭部分にあります。
目次より前のページにあるので、パッと、調べたいページを探す時に便利です。
もちろん『さくいん』もあるので、検査に関わる語句も簡単に調べられます。
- 【目次】 検査をごとのまとまりを紹介
- 【検査項目50音順】 検査項目のページ探し
- 【さくいん】 検査に係る語句をもとに関連するページ探し
パッと引けてしっかり使えるポケット辞典は全8種類出版されています。
パッと引けてしっかり使えるポケット辞典シリーズ
- 検査値の読み方
- 救急・急変看護
- 整形外科看護
- 循環器看護
- 消化器看護
- 脳神経看護
- 看護&医療略語
- 人体解剖用語
この中で、ポケットに忍ばせておくのにオススメなのは
検査値の読み方
です
検査値の読み方がオススメの理由
入院している患者は必ず検査しています。
病気の違い、治療の違いがあっても、検査は同じです。
検査結果からアセスメントしていく必要がありますが、基準値を覚えるのは大変だし、異常値で予想される状態なんて覚えきれません。

ネットを開いて・・・
検査値の本を探して持ってきて・・・
時間が足りないよ〜
そんな時、『パッと引けてしっかり使える 検査値の読み方 ポケット辞典』があれば、すぐに調べることができます。
手間がかからないので、忙しい時間でも慌てません。
新人看護師には必須の本と言えます。
同じシリーズの検査値の読み方以外はオススメじゃないの?
検査値は、すべての患者に関わる項目ですが、他の本は病棟や状況で変わってきます。
例えば、循環器や消化器の本は、単科病棟では役に立ちますが、複数の診療科が混じってくると、使える機会が減ります。
看護&医療用語・人体解剖用語は、慣れないうちは不安かもしれませんが、3ヶ月もすれば使わなくなります。
救急・急変看護は、急変している時に本を見る余裕などありません。
ようするに、検査値以外の本は、登場回数が限られてしまうということです。

じゃぁ勉強用に買おうかな?
本の内容は、フルカラーで簡潔に要点がまとめられて、とても読みやすいものです。
しかし、学習用にしては内容が簡潔すぎてしまいます。
ポケットブックはあくまで、常に持ち歩いてすぐに調べるようです。
勉強用なら、先に紹介した本を購入してください。
ナースポケットブック
学研メディカル秀潤社のナースポケットブックは、全9種類出版されています・
ナースポケットブックシリーズ
- 呼吸器科ナースポケットブック
- 糖尿病・代謝内科ナースポケットブック
- 脳神経外科ナースポケットブック
- 循環器内科・心臓血管外科ナースポケットブック
- 精神科ナースポケットブック
- リハビリテーションポケットブック
- 整形外科ナースポケットブック
- 消化器科ナースポケットブック
- ICUナースポケットブック
それぞれ関わる領域のポケットブックを購入することをオススメします。
ナースポケットブックシリーズがオススメの理由
ナースポケットブックは、各分野のケアや疾患の解説、必要な手技について解説されています。
最大の特
手技や処置のコツ・物品などを自由に書き込めるメモ欄
手技や処置に関する本は、一般的なやり方であり、すべての病院で通用する内容ではありません。
どうしても病院ごとに物品が違ったり、ローカルルールが存在します。
ナースポケットブックは、病院ごとの手技や処置、物品などのローカルルールや、やり方のコツなどを書き込めるメモ欄が事前に準備されています。
自分の働いている病院のローカルルールを書き足すことで、ポケットブックが完成します。

ポケットブックに頼るんじゃなくて、ポケットブックを育てていく感じだね
初見の手技があれば、ポケットブックにメモしていけば、そのままマニュアルの完成です。
- 本の形は長方形
- ナースポケットブックは、A5変型判です。
A6判がバランスのいい本の形をしていると例えるなら、A5変型版は細長い形になります。
ポケットから少し頭がでるイメージです。
医療系雑誌がさらに知識を深くする

医療は日々進歩しており、各学会のガイドラインも2〜4年周期で改定されていきます。
学会はたくさんあるので、毎年は進化しています。
本の知識は第一人者が責任ももって書いていることなので、間違いはありません。
しかし、世の中のトレンドを押さえているかは別の話。
最新の治療を学び、日々成長するためには雑誌がオススメです。
私がオススメするのは
照林社のExpertNURSE(エキスパートナース)
です。
ExpertNURSE(エキスパートナース)
エキスパートナースは、看護師専門学習誌で、治療のトレンドを毎月発信してます。
エキスパートナースのよくあるご質問を見れば、幅広い年代に向けて作成されていることがわかります。
Q1.どんな人が読む雑誌ですか?
A1.新人からベテランまで、全科の看護師がケア・実践に使える雑誌です。特定の科に限定しない総合誌ですので、幅広い分野の情報を得られ、視野の拡大やキャリアの検討にも活用できます。
Q2.臨床経験のない学生でも読めますか?
A2.『エキスパートナース』は、わかりやすく読みやすい構成ですので、臨床経験のない学生の方にも学習・実習の参考などに十分お役立ていただけます。
引用:ExpertNURSE(エキスパート)
実際に読んでみると、フルカラーで、トレンドを押さえた内容をわかりやすく紹介しています。
ガイドラインの改訂があれば、ガイドラインをそのまま載せるのではなく
- 抑えるべきポイントを抜粋
- 抑えるべきポイントをわかりやすく解説
- どうやって看護に活かせいていくのか
など
難しいガイドラインを読まなくても、エキスパートナースさえ読めば要点を理解して看護に活かすことができます。
新人看護師でも理解しやすく、最新の基礎知識を習得できます。
ベテラン看護師も、ガイドラインの要点を抑えることができるので、忙しい時間を割く必要がありません。
定期購読がオススメ
定期購読のいいところは、毎月新しい情報が必ず入ってくることです。
勉強しよう!本を買おう!
と思っても、忙しいからと勉強をしなかったり、どの本がいいのか悩んで買えなかったなんて経験ありませんか?
定期購読なら
- 自分で本を探さなくても定期的に届く
- 最新の医療情報を知れる
- 最新の看護を学べる
- 自分では気づかなかった視点の情報が得られる
など、家で待っているだけで、最新の情報が勝手に入ってきます。
エキスパートナースは雑誌なので、医療の本を読むような眠たい状況になりにくいのも特徴です。
隙間時間に数ページ目を通すだけでも勉強になります。

勉強しよう!って意気込まなくていいんですね
毎月1200円ほどを自己投資してはいかがでしょう?
エキスパートナースの公式ページはこちら
まとめ

たくさん本を紹介しましたが、ほしい本は見つかったでしょうか?
おさらいしていきましょう。
ここだけは押さえて
- 新人看護師が知っておくべき、疾患の知識、基礎看護技術、アセスメント、検査値、薬の本を購入する
- 仕事中に持ち歩くのはポケットブックがオススメ
- ポケットブックは仕事で持ち運びに適しているが学習用には向かない
- 最新情報は雑誌から得る
- 毎月雑誌を買うことで気楽に知識がつけられる
本の役割は看護技術向上、アセスメント力向上、仕事の困った解決、最新知識へのアップデートです。
高い買い物かもしれませんが、知識は荷物になりません。
知識があれば、不安も少なくなり、自分を守る武器にもなります。
仕事への自己投資はケチらず、いきましょう!
この記事で紹介した本を買えば、最低限お知識は手に入ります。
一緒にレベルアップをしていきましょう!