「退職したいんだけど、どうしていいかわからない」「円満に退職したい」「なんとしてでも今の環境から逃げ出したい」と、退職を決意したけど、どうすればいいのかわからない。
そんな悩みを抱えている人は多いです。
退職の流れは調べたけど、退職する方法は一つしかないのかな?

自分一人だけで交渉したら辞められないよ
など、退職の方法を調べても、うまく退職できるか不安ですよね。
私も2回転職して、1回目は円満退職できましたが、2回目は少しトラブルになりました

その違いは
- 職場の都合に合わせた退職
- 自分の都合に合わせた退職
です。
今回、退職方法を3種類紹介します。
オススメの方法から、今後の人生に関わってくるなるべくやらない方がいい退職方法まであります。
ぜひ、最後まで読んで、後悔のない退職方法を選んでください。

私の実例も紹介してますので、参考にしてください!
こんな方におすすめ
- 退職したい
- 退職方法を知りたい
- 退職の仕方がわからなくて困っている
- 退職の仕方で変わるメリット・デメリットを知りたい
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退職の方法は3種類

- 自分で交渉して退職する
- 退職代行を利用する
- 病気の診断書をもらって逃げる
自力で交渉するのは大前提です。
しかし、最近では退職代行を利用する人も増えてきました。
さらに増えてきているのが、診断書をもらって、職場に提示して休職、そのまま退職して逃げる方法です。
診断書の手法は今後の人生に影響がでるのでオススメしません。(理由はのちほど説明します)
オススメは自分で交渉しての円満退職です。
強い引き止めに勝てず辞めれないなら退職代行を利用しましょう。
では、以上の理由を深掘りしていきます。
大前提『円満退職を目指すのが一番!』

退職の正規ルートは自力で交渉することです。
今までお世話になっていた職場とのお別れなので、しっかり感謝を込めて退職しましょう。
自力で交渉するにも、やり方を間違えるとトラブルになります。
退職はなるべく円満退職を目指してください。
円満退職はメリットしかありません。
円満退職するメリット
- 気持ちよく退職できる
- 笑顔で送り出してもらえる
- 転職後、新しい職場に馴染めない時に戻ってこれる
- やりたい仕事ができる職場だったと後悔しても戻れる
転職でいい職場に出会える保証はありません。
新しい環境を経験すると、退職した職場がとてもいい職場だったと気づくこともあります。

前の職場は人間関係めっちゃよかったのに
自由に仕事をさせてもらえて楽しかったんだな
なんて後悔しても、退職の仕方が悪いと、元の職場に戻ることができません。
円満退職することは、退職後の選択肢を残す大切な手段です。
どうなるかわからない未来に向けて、円満退職を目指しましょう!
参考 看護師が引き止められず円満退職する方法|伝える時期と話し合いが重要
自分で交渉して退職する

自分で交渉して退職する方法は、さらに3つに分けられます
- 病院の希望に沿った退職
- 病院の思いと自分の希望を話し合った退職
- 労働基準法や就業規則に則って一方的に退職
確実に円満退職できるのは「病院の希望に沿った退職」
もれなくトラブルになるのは「労働基準法や就業規則に則って一方的に退職」
冒頭で紹介した私の退職は、このどちらも経験しました
職場からしてみれば、一方的に辞められたら気持ちよく送り出せないですよね。
やはり人間のコミュニティである以上、宿命の結果でした。
それでは、3つの方法について解説していきます。
職場の希望に沿った退職
職場の希望に沿った退職は、退職の意向を伝えたあと、具体的な日にちは職場の意見を優先する方法です。

年度の変わる3月までは働いて
はい


新入職員が仕事を覚えてから退職して
・・・


人がいないから人員が確保できるまで、伸ばして
わかりました

ようするに「あなたがいなくなっても大丈夫」な状況になってから退職してくれってことですね
職場の意向に沿っていくと、交渉より言いなりになっていくイメージです。
交渉権を割合を表すなら9:1で病院に有利な交渉です。
メリット
- 必ず円満退職できる
デメリット
- 職場の状況で退職時期が定まりにくい
- 退職を引き延ばされ、退職できないことがある
職場の希望に沿った退職は
- お世話になった職場に感謝や恩を感じている人
- 自分の思いを伝えること苦手な人
に多い選択肢です。
感謝や恩をもてるくらいホワイトな環境なら、管理者もあなたの都合を考えながら真剣に退職日を調整してくれます。
注意が必要なのは、ブラックな環境で自分の思いを伝えることが苦手な人が、退職交渉する場合です。
ブラックな環境だと「威圧的に拒否される」ことを恐れて、職場の言いなりになってしまいます。
退職を強く伝えることができず、退職を引き延ばされてしまいがちです。
円満退職が一番ですが、それが叶わない職場の場合は、退職代行を利用しましょう。

勝てない戦いに挑み続けるより、強い味方に代わりに戦ってもらいましょう!
参考 強い引き止めで退職できないなら退職代行を使おう!看護師の退職事情
病院の思いと自分の希望を話し合った退職
積極的に退職調整を話し合う方法です。
退職の意向を伝え、退職の日にちについて具体的に話し合うことで退職をまとめます。
話し合って落とし所をみつけることができるので、円満退職も可能です。
交渉権の割合は5:5で対等な話し合いです。
メリット
- 転職状況に合わせた退職ができる
- 自分の希望を通しながら円満退職ができる
デメリット
- 職場の引き止めが強引だとトラブルになる
- 退職交渉に疲れてしまうことがある

新入職員が仕事を覚えるまで待って
新入職員の教育を〇〇月まで徹底するので、そこで退職させてください


人がいないから人員が確保できるまで退職を伸ばして
6ヶ月までなら退職を伸ばしますので、それまでに人員確保をしてください

など、相手の条件に合わせて自分のできることを提示しながら交渉します。
話し合って退職するので、自分の希望も達成できるし、気持ち良く送り出してもらえます。

理想の退職方法ですね!
法律や就業規則に則った方法で一方的に退職する
労働基準法の規定では、二週間前に退職の申し入れをすれば退職できます。
労働基準法 第六百二十七条
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
e-Gov法令検索
しかし、労働基準法の規定では申し入れから退職まで期間が短く、職場は困ってしまいます。
多くの会社は、急に退職されないように、就業規則で退職の申し入れを「1ヶ月前」や「2ヶ月前」と規定しています。
一方的に退職をする方法は、この労働基準法や就業規則を盾に退職する方法です。
交渉権は100%自分にあります。
メリット
- 自分の辞めたい時期に辞められる
- ルールを守っている以上、法を盾にできる
- 強い引き止めにあっても、辞めることができる
デメリット
- 退職後、後悔して戻りたくなっても戻ることはできない
- 強靭なメンタルが必要

職業選択の自由があるんだから、みんなこの辞め方でいいんじゃない?
この辞め方は、トラブルになる可能性があります

実例を見ていきましょう

私のケース

7月末で退職します
有給は最後に消化させてください
辞めるって立場もあるんだから、こんな急な退職はないんじゃない?
ICUは人が育つのに時間がかかるんだからせめて1年前には言ってよ!
有給も使うの!?


...
- 退職の概要
- 就業規則:2ヶ月前に申し出ること
退職の流れ:4月に7月31日の退職を申し出る
6月の16日から有給消化を申請
怒られている風景はイメージできるでしょうか?
私はしっかり病院の規則に基づいて、有休消化しても2ヶ月は働ける状況で申し出ているんです。
- 就業規則に則り2ヶ月以上前(3ヶ月前)に申し出た
- 有休休暇の使用は、労働者の希望日に取得させることが会社の義務
法律やルールを守っていて、間違いはありません。
むしろ間違っているのは職場の方…
しかし、冒頭でも述べましたが人間のコミュニティの話なので、こんな一方的な条件では円満退職になりません。

正しいことが全て正しいわけじゃないのか。
相手のことも考えて話し合わない円満退職なんて不可能なんですね!
ブラック企業で働き、引き止めが強引な職場で働いている人にオススメですが、少しでも感謝のある職場ではやめておきましょう。
退職代行を利用する

自分で退職交渉ができない、退職交渉したけど辞めさせてもらえない人は、退職代行を利用することをオススメします。
退職代行は、その名の通り会社(病院)との退職の交渉を、代わりにやってくれます。
メリット
- すべて代行してくれるので、自分で交渉する負担をなくせる
- 必ず退職できる
デメリット
- 病院とのわだかまりが残る
- 住んでいる地域の病院の場合、利用しにくくなる
退職代行は3種類
- 退職代行業者
- 労働組合による退職代行業務
- 弁護士による退職代行業務
大きな違いは退職交渉までできるかどうかです。
退職交渉の内容
- 有休消化の交渉
- 退職日の申請・交渉
- 退職金の請求
- 私物の引き取り
- 残業代の請求
- 貸与物の返却
など
以上は交渉の内容の一部ですが、退職代行業者は、退職の申請しかできません。
退職交渉を代行できるのは、弁護士か労働組合だけと法律で決まっています。
退職交渉をしてほしい人は、労働組合や弁護士の行っている退職代行を利用しましょう。
参考 強い引き止めで退職できないなら退職代行を使おう!看護師の退職事情
退職の申請をするだけで、他の交渉はいらない方は、退職代行業者に依頼すると費用を安く抑えることができます。
退職代行業務を利用しても、退職はほぼ100%可能です。
退職できない場合の返金保証もあるので、とりあえず代行業者を利用して、それでもだめな時は返金をもらって、労働組合や弁護士を利用しましょう。
働いている病院が自分の住んでいる環境で一番大きい病院の場合は、注意が必要です。
自分や家族がその病院を利用するしたい時に、利用しにくくなります。
退職後も利用する可能性があるなら、退職代行の利用は控え、自分で退職することをオススメします。
診断書をもらい逃げる

最近は、ブラック企業などで働き、精神的ダメージを理由に診断書を提示して休職したり退職する方が増えています。
会社も診断書を提示されたら、職場環境に原因があると言われている以上何も言えません。
とりあえず、休職を促され、数回の話し合い後、退職の流れになります。
診断書を提示して退職する場合、職場から強い引き止めを受けることもなく、かなりあっさり辞めることが可能です。
また、診断書も、「辛くて眠れません」「仕事に行こうとすると動悸がして立てなくなります」など、理由をつければ簡単にもらえてしまいます。
メリット
- 休職から退職になりやすい
- 診断書には会社や病院は何も言えない
デメリット
- 将来、ローン申請、健康保険の加入時、審査が通らない可能性があるまたは、料金が高くなる
- 住んでいる地域の病院の場合、利用しにくくなる
診断書をもらって辞めるのは短期的にはメリットが大きいですが、長期的にはデメリットがあります。
精神的ダメージを受けて診断書をもらうと
- 健康保険の加入などができなくなるリスク
- 加入できても、保険料が割高になる
- ローン申請にも影響する
(ローンが使えない、高金利など)

診断書をもらうより、退職代行を利用した方が、将来への安心が得られますよ
将来、結婚して家族のために保険に加入したい時、家を買うためにローンを組みたい時に「過去にこんな診断書をもらってますよね」と言われて断られることを想像してみてください。
とても悲しいと共に、パートナーに申し訳ない気持ちになります。
診断書をもらうなら、まずは退職代行に連絡しましょう!
まとめ

退職方法で、人生が変わる可能性があるので、慎重にいきましょう!
まとめ
- 円満退職を目指す
- できるだけ自分で退職交渉する
- 退職の日程は、職場と話し合って決めるのが一番いい
- 辞めさせてもらえない、自分で退職交渉できない時は退職代行を利用する
- 診断書をもとに退職するのは将来抱えるリスクが大きい
退職は、これまでお世話になった職場とのお別れです。
笑顔で別れれば、転職に失敗しても暖かく迎え入れてくれます。
一方的な別れは、復職もできなければ、利用もしにくくなります。
将来のリスクも考えて行動すべきです。
飛ぶ鳥跡を濁さず
綺麗な水を残して、笑顔でお別れできるといいですね。
私のような別れ方は後悔ばかりが募っていきますよ。