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新人看護師が4月中にやるべきこと7選| 5月に向けて準備しよう

看護師

気づいたら看護師になって一ヶ月、何もしてないけどどうしよう

5月から受け持ちも始まるし、4月中にやっておくべきことあるかな?

看護師

4月は先輩について回るだけでしたが、これからは徐々に受け持ちが始まり、やることが増えていきます。

日々の業務に追われれば、疲労は重なり、課題をする余裕はなくなりますね。

しかし、時間のある4月を有効に活用できれば、業務効率を良くし、余裕をもって患者の受け持ちができるようになります。

私がTwitterで新人看護師が4月中にやるべきことを投稿したところ、RT120以上、いいね950以上の反響がありました。

今回、反響のあったツイートの意見をもとに、新人看護師が4月中にやるべきことをまとめています。

この記事の『4月中にやるべきこと』を参考に行動すれば、4月を有効に活用し、やることの増える5月からの仕事に備えることができます。

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新人看護師が4月中にやるべきこと7選

4月中にやるべきこと7選のイメージ画像

新人看護師が4月中にやるべきことをツイートの反応から厳選しました。

4月中にやるべきこと7選

  • メモの整理
  • 課題を整理、プリセプターと共有
  • カルテでわからなかった略語・用語調べ
  • よく関わる疾患の学習(軽くでいい)
  • マニュアルの確認
  • 物品のある場所の把握
  • 自分ノートの作成

4月は入職したてで、わからないことばかりでしたね。

必死に先輩の指導をメモして、少しでも早く仕事ができるようになりたいと頑張った1ヶ月だと思います。

気づけば、書き殴ったメモはまとまりがなく、たくさんの課題、やるべきことに押しつぶされそうになっていませんか?

そこを整理するのが、4月にやるべきことです。

7選の中で、もっとも重要なのは最後の「自分ノートの作成」

『自分ノート』はやるべきことを書き出すことで、自分の行動指針を決める重要な役割を持ちます。

4月中にやるべきこと7選の内容を『自分ノート』に書き出すことで、簡単に作成できます。

やるべきことを一つ一つ解説していきますので、最後までお付き合いください。

メモの整理

4月は先輩について、たくさんのことを教わりますね。

  • 1日の流れ
  • 物品の使い方
  • 物品の片づけ方
  • 病棟のルール
  • 処置の準備物品
  • 電話対応の仕方

など

説明を受けるたびに、メモしていると思います。

説明を受けた、メモをした、ということは、次はメモをみて行動できることが期待されています。

ヤマヒロ

必死に書いたメモは整理されてますか?

説明を受けながら書いたメモは、汚い字で、まとまりのない順番で書かれているはずです。

自分が実践で動く時、そのメモ帳のままでは使えませんよね。

4月のうちに、メモは整理しておきましょう。

方法

  1. 新しいメモ帳を準備する
  2. 新しいメモ帳に項目を作る
  3. 項目ごとにメモを書き写す
  4. 不要なメモは書き写さない

5月になると、同じことを聞きにくい状況になってきます。

メモは見返した時に、どこに何が書いてあるのかわかるようにしておきましょう。

オススメは項目ごとに整理しておくことです。

項目別

  • 処置系
  • 物品系
  • 薬剤系
  • 連絡系

処置介助につく時は、処置系の項目を見返せばいいようにしておきます。

物品の取り扱いも同様です。

4月のメモを見返して、自分なりの項目を考えて分けてまとめましょう!

課題を整理、プリセプターと共有

4月のフォローはプリセプターだけでなく、たくさんの看護師に教わりましたね。

たくさんの視点で指導され、いろんな課題が出されているはずです。

次の日に返答できているならいいのですが、クリアしていない課題もあるのではないでしょうか?

4月中に課題は整理しましょう。

そして、プリセプターと共有することが重要です。

プリセプターは新人看護師の状況を把握し、負荷がかからないように調整する役割もあります。

自分が抱えている課題を共有すれば、課題を一緒に整理してくれますよ。

どの課題を優先してやればいいのか、どこまで調べてくればいいのか話し合いましょう。

参考 勉強したくない方必見!新人看護師の辛い課題を減らす方法を教育担当者が伝授

カルテでわからなかった略語・用語調べ

情報収集をしていると、知らない言葉や略語がたくさん出てきます。

特に医師記録は知らない言葉ばかりのはずです。

4月はわかる範囲で情報収集して、先輩についていけば問題ありませんでした。

しかし、5月からはある程度自分で状況を理解しないといけません。

情報収集で知らない言葉の意味を調べていると、必要以上に時間がかかってしまいます。

情報収集に時間がかかると、その後の仕事に影響し、余裕をもって働けません。

わからない言葉を少しでも減らす努力すると、情報収集が早くなり仕事に余裕が生まれます。

よく関わる疾患の学習(軽くでいい)

4月に配属が決まり、病棟にいって初めて自分が関わる分野を知ります。

4月中に関わった疾患は、これから関わる疾患のメインとなる範囲です。

先輩はどんな疾患をよく受け持っているのか、確認しておきましょう!

よく関わる疾患がわかったら、疾患の学習をしていきます。

疾患一つ一つをすべて知ろうとすると、何ヶ月もかかります。

まずは疾患ごとの

  • 病態
  • 症状
  • 治療
  • よく使われる薬
  • 必要な看護

をさわりだけでも学習してください。

受け持った時に「病気をイメージして、観察項目がわかる」くらい理解していれば4月に学ぶ範囲としては十分です。

ヤマヒロ

使われる薬の効果(目的)がわかれば大丈夫です

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参考 院内教育担当者が新人看護師にオススメする絶対に間違いない本9選

マニュアルの確認

看護師

教えてくれる人によって教え方が違くて困ります

看護師はそれぞれのやりやすいやり方で仕事をしています。

先輩は善意で仕事のコツを教えてくれますが、教えられた側は混乱しますね。

重要なのは、先輩のやり方ではなく「病院のルールはどうなっているか」です。

病院には必ずマニュアルがあります。

マニュアルは、病院の絶対のルールです。

ミスをした時、先輩に教わった通りにやっていても、マニュアルにないやり方なら病院院守ってもらえません。

受け持ちが始まると、新人看護師の責任も増えてくるので、正しい方法を確認し、自己流で看護しないように注意しましょう。

物品のある場所確認

物品の場所を覚えることは、業務を滞りなく行うために重要です。

  • ラウンドの準備
  • 点滴の準備、片付け
  • ケアの準備、片付け
  • 移送の準備、片付け
  • 処置の準備、片付け

など

1日の流れで考えても、5つの仕事にそれぞれ物品は必要です。

物品の場所を覚えていないと、毎回仕事が止まってしまい時間がかかります。

先輩はあたり前に準備していくので、教えてもらう時はあまり意識していなかったのではないでしょうか。

時間が空いたタイミングや、先輩が準備する時に率先して手伝うなどして、物品の位置を自分の中に叩き込みましょう。

特に処置は、医師の都合で始まるので準備にスピードが求められます。

処置の物品は最優先です。

ヤマヒロ

物品の配置場所と、片付ける場所や方法が違うこともありますから、片付けまで教えてもらいましょう

自分ノートの作成【重要】

自分のノートとは、自分の課題などを整理したノートです。

  • 課題
  • わからない用語、略語
  • よく関わる疾患
  • 学ぶべきと感じたこと
  • 自分がわからないこと

などをまとめておきます。

自分ノートにまとめることで

「自分が何が分からないのか・どこまで分かったか」

を把握することができます。

ヤマヒロ

わからないことがわからない、漠然とした不安がなくなりますよ

『新人看護師が4月中にやるべきこと7選』で紹介した内容を自分ノートにまとめておけば、5月からの行動指針が作れます。

仕事をすればするほど、わからないこと、自己課題が増えていくので、ノートも空白を設け、新たな課題が見えた時に追記していきましょう。

自分ノートが充実していくだけ、自分の知識が増えていくことを実感できますね。

参考 勉強したくない方必見!新人看護師の辛い課題を減らす方法を教育担当者が伝授

余裕があるならやるべきこと3選

余裕があるならやるべきこと3選

『新人看護師が4月中にやるべきこと7選』だけじゃ足りない人は、さらに3つ以下です。

余裕があるならやるべきこと3選

  • 部署で使用される薬剤
  • 患者の疾患と薬剤の関連性
  • 救急カートの中身

主に薬の話になります。

部署で使用される薬剤

薬剤の作用・副作用の観察は看護師の重要な役割の一つです。

副作用をいち早く察知して対応しないと、患者さんに重大な影響を与える可能性もあります。

ヤマヒロ

私もこんな経験をしました

既往に高血圧を持つ患者さん

血圧測定したらBP90台

通常通り内服をした

あとから医師から「血圧が低いのに、なぜ血圧を下げる薬を飲ませたんだ」と激怒された。

もし、この時、薬剤をしっかり把握しアセスメントをすることができていれば、トラブルにならなかったはずです。

ヤマヒロ

知らなかったとは言えないんです…

私のようなトラブルに巻き込まれないために、薬剤の学習はできる範囲で進めましょう!

患者の疾患と薬剤の関連性

『新人看護師が4月中にやるべきこと7選』では、よく関わる疾患の学習をあげました。

裕があるなら、治療過程でなぜ薬剤を使用するのか、関連させて学習しましょう。

先にも説明しましたが、薬剤の作用・副作用の観察は看護師の重要な役割です。

薬剤の作用は治療に貢献しているのか、副作用が優っていないかなど観察し、医師に報告できることを目標にしましょう。

救急カートの中身

患者さんは病気で入院しているので、いつ急変するかわかりません。

緊急時、救急カートの中身を見たことあるかないかは大きな差を生みます。

ヤマヒロ

救急カートは『開け方』があるので、救急カートに触ったことがないと、開けることすらできません

救急カートで確認しておくべきことは次の通りです。

  • 救急カートの開け方
  • 救急カート内の薬剤
  • 救急カート内の物品
  • 何段目に何が入っているか
  • 背面ボードの取り外し方

完璧に覚える必要はありません。

「こうやって開けるんだな」

「こんなところにこんなものがあるんだな」

程度に覚えておけば十分です。

救急カートについては気負わず、本当に余裕がある時に触ってみましょう。

まとめ

新人看護師の4月中にやるべきこと7選まとめ

看護師になって1ヶ月経つ今だからこそやるべきことは

  1. 自分ノートを作成
  2. 課題を整理して、プリセプターと共有する
  3. カルテでわからなかった略語・用語を書き出す
  4. よく関わる疾患の把握と学習(軽くでいい)

以上を書き出して、やれる範囲で取り組みましょう。

自分ノートは5月からの行動指針です。

やることが整理されていれば、あとは一つづつ取り組むだけです。

他に

  • メモの整理
  • マニュアルの確認
  • 物品のある場所の把握

こちらもやっておけば、受け持ちが始まって慌てることなく対応できるようになります。

疲れが溜まっている今だからこそ、しっかりやることを整理して無駄な力を使わないようにしましょう!

  • この記事を書いた人

ヤマヒロ

【院内新人教育責任者】
新人看護師が『仕事を楽しむために必要な仕事のコツ』を紹介。1年未満で転職する看護師を受け入れた経験を活かし、新人看護師が転職してもキャリアアップしていく方法も解説しています。

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